活動の記録:生活保護

立場の違いを超えて前向きな話し合いに・生活保護実施要領改訂説明会

5月16日、広島市生活保護実施要領改定説明会が、市議会棟で開かれました。
市内各分野から32名の参加があり、西区生健会は7名が出席しました。
この日は、事前に用意された保護自立支援課作成の資料に基づいて進められました。
次に、説明を受けた項目の一部を掲載します。
① 面接時の適切な対応について
② 扶養照会に関わる留意 事項について
③ 住宅扶助の代理納付の活用について
④ 金融機関、生命保険会 者等に対する資産調査ついて
⑤ 保有が認められた自動車の他用途への利用について
⑥ ケースワーカー等の研のあり方に関する調査研究事業について
この中のいくつか具体的な内容を紹介します。
① 福祉事務所に生活の相談で来所した方への…面接時の適切な対応としては、相談者の状況を把握した上で…生活保護制度の仕組みについて十分な説明を行い、保護申請意思の確認をお願いしたい。事情がある方には口頭申請が認められている。
⑤障害者の通勤、通院のために保有が認められた自動車の場合で、買い物等についても障害による支障が想定されるため、社会通念上やむを得ないものとして、原則として自動車利用を認める。公共交通機関の利用が著しく困難な地域に居住する者等は…低所得者との均衡を失しないと保護の実施期間が認める場合には、買い物等への自動者利用を認める。
⑥福祉事務所における研修に活用可能な研修教材を作成することとしており、都道府県・指定都市本庁や福祉事務所におかれては、ケースワーカーの質の確保のための研修の実施に努めるとともに、研修の実施に当たっては本研修教材の積極的な活用をお願いする。ここに掲げた以外にもたくさんの制度や法律がありますが、新たに前向きな改善などが示されました。具体的な内容など、班会の時や学習会等でみなさんといっしょに学んでいきたいと思います。

西区生健会ニュース「輝き」より

市連代表の上永さん発言中

学習・交渉生活保護西区生健会

2025年05月16日

生活保護実施要領改訂説明会

5月16日、広島市議会棟の会議室で、健康福祉局自立支援課から今年度の生活保護実施要領改定の主なポイントにゆいて説明を受けました。参加者は、広島市側から課長以下5名、生健会から32名の参加でした。最初に課長から今年度の生活保護実施要領の改訂について詳しい説明がありました。まず、生活保護制度の適正な実施について。生活保護受給世帯数は165万世帯であり、過去最多を更新している。生活保護の相談に来た方への適切な対応がいっそう求められていることが強調されました。扶養照会に関すること、保有を認める自動車の他用途改善店への言及がありました。ついで、生活保護基準について詳しい説明がありました。当面2年間、臨時的特例的に一人当たり月額1500円加算する。今後の社会経済情勢等の動向を見つつ、改めて検討するなどの説明がありました。
今回改定内容について、改めて理解を深める必要性を感じます。

安佐南生健会ニュース「生きる」より

説明会の様子、手前が市当局側

学習・交渉生活保護安佐南生健会

2025年05月16日

広島市生活保護実施要領改定説明会

【運用の改善・活動の成果を実感】
 5月16日、広島市生活保護実施要領改定説明会が開かれました。市内の生健会などから32人。中区生健会からは6人が参加しました。
 広島市の自立支援課からは課長ら5人が出席しました。課長から次のような説明がありました。
 窓口での対応については「相談者に保護申請の意識を確認する」「保護の申請権を侵害しないこと、侵害していると疑われる行為も慎むべき」と明確にしました。いわゆる「水際作戦」をしないと受け取れる内容です。
 保有が認められた自動車の他用途への利用については、利用者の状況によって「買い物等への自動車利用を認める」と柔軟な運用に改善されました。
 障害者加算などの算定については、本人の申告、届出がなくても「加算の要件に該当すると思われる者を発見したとき、必要な手続を始める」としました。今までの申請主義から、大きな改善です。
 今回の説明会では、いくつかの点で運用の改善が見られ、私たちの運動の成果を実感できる内容でした。

中区生健会ニュース「なかま」より

広島市自立支援課と生活保護の意見交換

学習・交渉生活保護中区生健会

2025年05月16日

ひとりで悩まなくてもいいんだよ!・西区生健会第21 回定期総会開催

4 月27 日( 日)、西区生健会第21回定期総会が西区地域福祉センターにて開催されました。複数の新会員の出席に支えられ、昨年に続き一堂に会して行うことができました。コロナ禍を乗り越えて2回目となる今年の総会を開くことができました。

昨年度は8名の会員が亡くなられ気分の落ち込みも大きかったですが、一方で新しく仲間となり活動にしっかり参加される会員が増えて、一筋の光が見えてきた一年でした。

まず一年間のまとめと課題として ①会の状況 ②一年間の主な活動 ③相談件数 ④守る会活動についてなど、具体的な取り組みを振り返りました。

次に、今後一年間の活動方針では、宣伝行動・学習会・相談会に多いに取り組み、会員・読者増やしに力を注ぎ、班会を充実させようの方針を提案しました。

【人との繋がりを大切に】

 生健会の合言葉は〈一人ぼっちを失くそう〉です。生健会の行事には地域から集まって交流します。メーデーや国民的課題の集会に参加し、平和映画会&食事会、焼き肉パーティ、年末餅丸め、新春のつどい、日帰り温泉旅行など会員どうしのふれあいと繋がりを大切にする取り組みに力を注ぎます。

特筆すべきは、何と言っても「生活保護基準引き下げ違憲訴訟」の広島高裁判決で、一審に続き勝訴判決を勝ち取ったことでした。この日の総会には3人の原告の参加があり、喜びの声を発言しました。この裁判は原告たちだけの問題ではなく、私たちの命と暮らしを守るたたかいとしての国民的課題でもあります。

方針案とそれぞれの報告・提案に対する質疑および討論の後、方針案、決算、予算案、新役員の提案が参加者多数の賛成で承認されました。

【以下発言の一部を紹介します】

●4月18日に行われました生活保護広島高裁判決でみなさんの応援の力により勝訴となりました。地裁よりもすごく進んだ判決で最高にうれしいです。

デフレに伴い、生活保護費を引き下げられたのは違憲だとして地裁判決を支持されました。物価の下落に関する調整を行い、消費実態と乖離したものを採用した結果が過大に反映されるような方法となったことは、明らかな欠点であるとされました。

国の判断は、裁量権の範囲の逸脱や乱用があり違法だとして、原告42人について引き下げを取り消されました。専門家の知見を求めないことをふまえて手続きに過誤があった事を認められて、全国の判断と同様な判決なので大変うれしく思っています。最高裁判決を楽しみに待ちたいです。(会員のKさん)

●夫婦の折り合いが悪くなり家を出ることを考え、まわり回って生健会に行き着きました。離婚届けはだせたのですが、『直ぐに家を出ろ』と言われ途方に暮れている時、生健会(大平さん)から不動産屋を紹介してもらい何とか野宿せずにすみました。
 生活課とのやり取りも大変でした。若いから働けと言われましたが、精神的に不安定になっていてその時はとても仕事ができる状態ではありませんでした。一緒に行ってもらって何とか生活保護の申請ができました。とても一人ではできなかったと思います。
 あの日から、生活保護を利用しながら少しずつですが、自分の生活を立ち直らせることができました。高齢者のショートステイの介護事業所でアルバイトですが、仕事に就いています。ここまで立ち直れたのは、一番苦しくて死ぬしかないと追い詰められていた時生健会に出会えたからです。これからも周りの人たちに支えられながら、あせらず自分らしい生活を取り戻し生きて行きたいと思っています。(会員のUさん)

●…私はまだ入会して1年、ほんの少ししか会員のみなさんのことを知りませんが、これからもっともっと関わっていきたいと思っています。そして自分が少しでも誰かの助けになれるように、学びながらできることをしていきたいと考えています。

今、困難な中で生健会の存在を知らない方がいたら、私は自信をもって生健会をおすすめしたいです。 ここには人と人とがつながり助け合い、安心できる場所があります。私自身がそうであったように、一人で悩まなくてもいいんだよと知ってもらいたいです。

これからもこの思いを胸に活動していきたいと思っています。(会員のYさん)

西区生健会ニュース「輝き」より

久しぶりに多数の参加者で活発な総会になりました

会議・集会生活保護西区生健会

2025年04月27日

生活保護裁判・広島高裁原告勝訴

 4月18日、広島県内に住む生活保護利用者が国や自治体に処分取り消しを求めた「生活保護引き下げ違憲訴訟」の控訴審が広島高裁であり、生活保護減額は違法とする原告勝訴の判決が出ました.。河田泰常裁判長は、生活扶助基準を切り下げることに合理性があるとは認められないなどとして、原告の訴えを認めた一審判決を支持し、被告の訴えを棄却しました。
 法廷での勝訴判決を受けた後行われた報告集会には、弁護団、原告、支援者総勢93人が集まりました。 弁護団の先生から判決の内容のわかりやすい説明があり、原告、弁護団と共に全員で勝利判決を喜びあいました。 次のたたかいに向けて大きな展望と力をもらうことができた報告集会でした。
 以下発言の一部を掲載します。
【全国弁護団の メンバー伊藤健弁護士】
 とてもいい判決でした。5月27日に大阪と名古屋で最高裁の口頭弁論を行う予定です。今日の判決は多いに追い風となります。 今回、国は物価が下がったから保護基準を下げたと言ってましたが「そんなに下がってないでしょ」ということを立証しました。そこで国は言い分を変えて「みんな貧しくなって、全体が下がったからやった」と主張をかえてきました。

  裁判所からは、全体が下がったから下げたといいだした国の説明について、どう考えるかという宿題をもらっています。実は今日の判決文の中にその答えがありました。 「そもそも国の主張が変わったのがおかしい。学術上取られていない計算式を勝手につかっている。物価下落率が標準世帯で11%だからと言って、全員4.78%とすることも分からない」 一審より踏み込んだ判決で、社会保障生計調査の計算式について論じているのは珍しい。 そして平成20年(2008年)を始めとしたことの違法性にも言及しています。 最高裁に向けて準備しているわれわれにとってとてもいい判決で多いに助かります。

西区生健会ニュース「輝き」より

高裁門前へ向かって行進中です

会議・集会生活保護西区生健会

2025年04月18日
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