活動の記録:西区生健会

ひとりで悩まなくてもいいんだよ!・西区生健会第21 回定期総会開催

 4 月27 日( 日)、西区生健会第21回定期総会が西区地域福祉センターにて開催されました。複数の新会員の出席に支えられ、昨年に続き一堂に会して行うことができました。コロナ禍を乗り越えて2回目となる今年の総会を開くことができました。
 昨年度は8名の会員が亡くなられ気分の落ち込みも大きかったですが、一方で新しく仲間となり活動にしっかり参加される会員が増えて、一筋の光が見えてきた一年でした。
まず一年間のまとめと課題として ①会の状況 ②一年間の主な活動 ③相談件数 ④守る会活動についてなど、具体的な取り組みを振り返りました。
 次に、今後一年間の活動方針では、宣伝行動・学習会・相談会に多いに取り組み、会員・読者増やしに力を注ぎ、班会を充実させようの方針を提案しました。
【人との繋がりを大切に】
 生健会の合言葉は〈一人ぼっちを失くそう〉です。生健会の行事には地域から集まって交流します。メーデーや国民的課題の集会に参加し、平和映画会&食事会、焼き肉パーティ、年末餅丸め、新春のつどい、日帰り温泉旅行など会員どうしのふれあいと繋がりを大切にする取り組みに力を注ぎます。
 特筆すべきは、何と言っても「生活保護基準引き下げ違憲訴訟」の広島高裁判決で、一審に続き勝訴判決を勝ち取ったことでした。この日の総会には3人の原告の参加があり、喜びの声を発言しました。この裁判は原告たちだけの問題ではなく、私たちの命と暮らしを守るたたかいとしての国民的課題でもあります。
 方針案とそれぞれの報告・提案に対する質疑および討論の後、方針案、決算、予算案、新役員の提案が参加者多数の賛成で承認されました。
【以下発言の一部を紹介します】
●4月18日に行われました生活保護広島高裁判決でみなさんの応援の力により勝訴となりました。地裁よりもすごく進んだ判決で最高にうれしいです。
デフレに伴い、生活保護費を引き下げられたのは違憲だとして地裁判決を支持されました。物価の下落に関する調整を行い、消費実態と乖離したものを採用した結果が過大に反映されるような方法となったことは、明らかな欠点であるとされました。
 国の判断は、裁量権の範囲の逸脱や乱用があり違法だとして、原告42人について引き下げを取り消されました。専門家の知見を求めないことをふまえて手続きに過誤があった事を認められて、全国の判断と同様な判決なので大変うれしく思っています。最高裁判決を楽しみに待ちたいです。(会員のKさん)
●夫婦の折り合いが悪くなり家を出ることを考え、まわり回って生健会に行き着きました。離婚届けはだせたのですが、『直ぐに家を出ろ』と言われ途方に暮れている時、生健会(大平さん)から不動産屋を紹介してもらい何とか野宿せずにすみました。
 生活課とのやり取りも大変でした。若いから働けと言われましたが、精神的に不安定になっていてその時はとても仕事ができる状態ではありませんでした。一緒に行ってもらって何とか生活保護の申請ができました。とても一人ではできなかったと思います。
 あの日から、生活保護を利用しながら少しずつですが、自分の生活を立ち直らせることができました。高齢者のショートステイの介護事業所でアルバイトですが、仕事に就いています。ここまで立ち直れたのは、一番苦しくて死ぬしかないと追い詰められていた時生健会に出会えたからです。これからも周りの人たちに支えられながら、あせらず自分らしい生活を取り戻し生きて行きたいと思っています。(会員のUさん)
●…私はまだ入会して1年、ほんの少ししか会員のみなさんのことを知りませんが、これからもっともっと関わっていきたいと思っています。そして自分が少しでも誰かの助けになれるように、学びながらできることをしていきたいと考えています。
 今、困難な中で生健会の存在を知らない方がいたら、私は自信をもって生健会をおすすめしたいです。 ここには人と人とがつながり助け合い、安心できる場所があります。私自身がそうであったように、一人で悩まなくてもいいんだよと知ってもらいたいです。
これからもこの思いを胸に活動していきたいと思っています。(会員のYさん)

西区生健会ニュース「輝き」より

久しぶりに多数の参加者で活発な総会になりました

会議・集会生活保護西区生健会

2025年04月27日

生活保護裁判・広島高裁原告勝訴

 4月18日、広島県内に住む生活保護利用者が国や自治体に処分取り消しを求めた「生活保護引き下げ違憲訴訟」の控訴審が広島高裁であり、生活保護減額は違法とする原告勝訴の判決が出ました.。河田泰常裁判長は、生活扶助基準を切り下げることに合理性があるとは認められないなどとして、原告の訴えを認めた一審判決を支持し、被告の訴えを棄却しました。
 法廷での勝訴判決を受けた後行われた報告集会には、弁護団、原告、支援者総勢93人が集まりました。 弁護団の先生から判決の内容のわかりやすい説明があり、原告、弁護団と共に全員で勝利判決を喜びあいました。 次のたたかいに向けて大きな展望と力をもらうことができた報告集会でした。
 以下発言の一部を掲載します。
【全国弁護団の メンバー伊藤健弁護士】
 とてもいい判決でした。5月27日に大阪と名古屋で最高裁の口頭弁論を行う予定です。今日の判決は多いに追い風となります。 今回、国は物価が下がったから保護基準を下げたと言ってましたが「そんなに下がってないでしょ」ということを立証しました。そこで国は言い分を変えて「みんな貧しくなって、全体が下がったからやった」と主張をかえてきました。

  裁判所からは、全体が下がったから下げたといいだした国の説明について、どう考えるかという宿題をもらっています。実は今日の判決文の中にその答えがありました。 「そもそも国の主張が変わったのがおかしい。学術上取られていない計算式を勝手につかっている。物価下落率が標準世帯で11%だからと言って、全員4.78%とすることも分からない」 一審より踏み込んだ判決で、社会保障生計調査の計算式について論じているのは珍しい。 そして平成20年(2008年)を始めとしたことの違法性にも言及しています。 最高裁に向けて準備しているわれわれにとってとてもいい判決で多いに助かります。

西区生健会ニュース「輝き」より

高裁門前へ向かって行進中です

会議・集会生活保護西区生健会

2025年04月18日
» 続きを読む